本取り組みの発信は「おきなわSDGsプラットフォーム会員」によるものです。
会員自らの判断と責任において投稿されております。
暮らしのあり方を次世代に継承する取り組み / 工芸品ショップcanosa(可能さ)の具体例
- 取り組み事例
- 環境
SDG 12「つくる責任 つかう責任」への直接的な貢献
持続可能な暮らしの提案
〜「使い捨て」から「愛着」へ。手仕事が紡ぐ豊かな日常〜
1. 事業の背景と目的
現代の大量生産・大量消費社会において、「安価で使い捨て」の製品が主流となった結果、廃棄物の増加や伝統技術の衰退が課題となっています。
canosa(カノサ)は、沖縄をはじめとする日本各地の「手仕事(工芸品)」を現代の生活に最適化した形で提案することで、消費者の意識を「消費」から「愛着」へと転換し、持続可能な社会の実現を目指します。
2. 重点的に取り組むSDGs目標
| 目標アイコン | 該当目標 | Canosaの具体的なアプローチ |
| 目標12 | つくる責任 つかう責任 | 使い捨て製品に依存しない、一生使い続けられる質の高い器や道具を提案。ゴミの削減に直接貢献する。 |
| 目標8 | 働きがいも経済成長も | 作家や職人の技術を正当に評価し、適正価格で販売。地域の伝統産業の存続と経済自立を支援する。 |
| 目標11 | 住み続けられるまちづくりを | 沖縄・豊見城市を拠点に、地域の土や木、文化を反映した工芸品を普及させ、地域の文化的アイデンティティを保護する。 |
3. 具体的な活動内容
① 「脱・使い捨て」のライフスタイル提案
単に商品を売るのではなく、「なぜこの器を使うと生活が豊かになるのか」というストーリーを伝えています。
啓発活動: 飲み口の厚さで珈琲の味わいが変わるといった専門的な知見を発信し、一つの道具を深く味わい、長く大切に使う「丁寧な暮らし」の価値を啓蒙。
循環の促進: 割れても修理して使い続ける「金継ぎ」の精神をバックボーンに、流行に左右されない普遍的なデザインの器を厳選。
② 地域の手仕事の継承と発信
沖縄の「やちむん(陶器)」や木工、琉球ガラスなど、自然由来の素材を用いた工芸品に光を当てています。
作家との共創: 独自の品揃えを通じて、若手からベテランまで、地域の作り手と使い手を結ぶ架け橋としての役割を担う。
環境負荷の低減: 自然素材を中心とした商品は、最終的に土に還るものが多く、プラスチック製品に代わる持続可能な選択肢を提供。
4. 期待されるインパクト(成果)
環境面: 使い捨てプラスチック容器や安価な食器の購入頻度が減り、家庭から出る廃棄物の削減に寄与。
社会面: 伝統的な手仕事の価値が再認識され、次世代の職人を志す人々への希望となる。
精神面: 「丁寧な暮らし」を通じて、現代人のウェルビーイング(精神的な豊かさ)を向上させる。
5. 今後の展望
Canosaは今後も、暮らしを「装置」として捉え直し、器一つから始まる環境意識の変革を推進します。店舗運営から配送に至るまで、より環境負荷の少ない方法を模索し、沖縄から世界へ「持続可能な美しき日常」を発信し続けます。
報告書作成日: 2025年12月18日
作成者: canosa 事業推進担当
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