おきなわSDGs プラットフォームおきなわSDGs プラットフォーム

本取り組みの発信は「おきなわSDGsプラットフォーム会員」によるものです。
会員自らの判断と責任において投稿されております。

こども食堂の資金造成を子どもの自主性を育みながら推進(解困プロジェクトの挑戦)

  • 取り組み事例
  • 社会
  • 経済

こども食堂の資金造成を、こども達と共に「企画、製造、販売」の各フェーズで取組みました!

こども達が「創る、作る、売る」を通じて自己肯定感を育む ─ 解困プロジェクトの挑戦 

沖縄・宜野湾市「ふてんまの台所」で実施された“解困プロジェクト(困ったことを楽しく解決するSDGsプログラム)”は、こども達が 企画・製造・販売の全工程を自ら経験することで、主体性と自己肯定感を高めることを目的としています。単に支援を受ける側ではなく、 自分たちの力で価値を生み出し、社会に働きかけていくというSDGsの本質に通じる取り組みです。

まず、食材から商品を考える企画会議では、こども達が自由にアイデアを出し合い、ツルムラサキを使った“タコ焼き風・緑玉”を開発。さらに今回は、生成AIを活用し、参加者全員で オリジナルBGMの作詞作曲にも挑戦。アップテンポの楽曲は当日の会場を盛り上げ、いまの時代に合ったクリエイティブ体験が、こども達の興味と自信を強く引き出しました。

当日のバザーでは、こども達が自主的に調理し、店頭に立って呼び込みを行い、手書きボードでPRしながら積極的に販売。大人が指示を出さなくても、自然と役割分担が生まれ、得意なことを自ら選んで行動する姿が見られました。結果として売り上げは数万円にのぼり、こども達は「自分たちで工夫すれば稼げる」というリアルな成功体験を得ています。

そしてこのプロジェクトの魅力は、こどもだけでなく大人も一緒に楽しめる点です。会場には笑い声と音楽があふれ、世代を超えて「創る喜び」を共有する温かな空間が生まれました。支援として“買ってあげる”のではなく、来場者が “本当に買いたい” と思える商品の企画から販売までをこども達が手がけたことで、売買が対等な関係として成立し、自信につながっています。

SDGsが掲げる「質の高い教育」「貧困の解消」「働きがいの創出」を、地域の力と創造性で小さな規模から実践した本プロジェクト。こども達がみずから価値を生み出し、社会との接点を広げていくこの取り組みは、未来へ向かう確かな一歩となりました。

バザーの告知

バザーで販売する告知ツールもCANVAを使って作成

製造販売

おいしそうに焼き上がった緑玉(タコの入っていないタコ焼き風のメニュー。ツルムラサキの入った生地にソーセージ、トマト、チーズを入れたもの)をパッケージ。こども達のメッセージ付きで販売。販売方法にも工夫し、ワンコイン(税込み500円)で販売しながらも、他のメニュー(同時に開催された高校生によるフードロス解消の為に出品された、ナシゴレンと併売)とのセット販売で800円(税込)に割引するなど、販売にも工夫することで、すべての商品を完売することができました。

会員ログイン後に
「いいね」できます。

いいね
この記事を共有する